【シングルファーザーの家探し】
シングルファーザー家探しのポイントは?
社会がより自由になり、経済的、文化的にも豊かになるにつれ、家族のあり方も変わってきました。
シングルマザー(以下シンママ)、シングルファーザー(以下シンパパ)が
一人で子育てをする「ひとり親世帯」も当たり前のものになっています。
愛知県下だけみても、18歳未満の子供がいる母子家庭・父子家庭は45,771世帯あります。(2015年国勢調査より)
その中で18歳未満の子供が居る父子家庭、
いわゆるシングルファーザー家庭は4,852世帯あります。
ひとり親家庭の9割は母子家庭なので、シンママにスポットがあたりがちですが、
1割は存在しているシンパパ。
母子家庭と父子家庭で、違いはあるのでしょうか?
シンパパとシンママの違い 経済的には余裕があっても、大変さは同じ
シングルマザー家庭の平均世帯年収は348万円(2015年国勢調査)であり、
シングルマザー家庭の経済環境はかなり厳しいことは広く知られています。
一方で、シングルファーザー家庭の平均世帯は573万円(2015年国勢調査)であり、
日本全体の平均世帯年収(552万円)にほぼ近い値となっています。
一方で、名古屋市が平成30年にひとり親世帯を対象とする調査では
家族の構成員に違いがあることがわかりました。
母子世帯では約3分の1の世帯で親や兄弟など、子供以外の人と同居しているため、家事を分担が可能になります。
一方で、父子家庭は約8割が一人で子育てをしており、
子供以外の同居人がいる世帯は2割強に過ぎません。
もちろん、同居している家族と分担できるからといって
家事や子育てが必ず楽になるとは限りません。
手伝ってもらうのと同じぐらい気を遣ったり、
相手になんらかの返報をするなど、少なからず心理的な負担もあることでしょう。
また、同居している人が必ず手伝ってくれるということでもありません。
しかし、いざというときに、頼れる人がいるということは
子育てにおいて心強いでしょう。
ひとり親の世帯の場合、ひとりで父親の役目も母親の役目の果たさなければならない、という点は母子家庭も父子家庭も変わりません。
経済的には一見シングルファーザーの家庭のほうが恵まれているように見えますが、
実際の子育ての苦労はそれほど変わらないというのが実態です。
公的支援についての父子家庭と母子家庭の違い
父子家庭は母子家庭が受けられる制度には「児童扶養手当」があります。
これは、一定金額の所得以下のひとり親世帯が公的な手当を支給されるという制度です。
2人世帯の場合、年収が160万円以下の場合は約4万円/月、
年収365万円以下の場合は年収に応じて約1万円〜4万円/月を手当として受け取ることができます。
これは平成22年8月までは母子家庭のみが対象となっていた制度であり、
父子家庭ではこの手当を受け取ることができませんでした。
そのため、父子家庭は母子家庭よりも受けられる手当が少ない、と思われがちですが、
現在は児童扶養手当はひとり親世帯全てが対象になっており、母子家庭、父子家庭に違いはありません。
しかし今でも男女差がある制度が残っています。
その一つとして「遺族厚生年金」制度があります。
これは、死亡した方に生計を維持されていた遺族のうち、最も優先順位の高い人が受け取ることができる年金のことです。
生計を支えているのが妻で、その方が亡くなった場合、残された夫が遺族厚生年金を受け取ることができるのは夫が55歳以上の場合のみで、受給開始年齢は60歳とされています。
一方で、夫が生計を維持している家庭で、夫が亡くなった場合、妻は年齢に関わらず遺族厚生年金を受け取ることができます。
例えば、妻が生計を維持している家庭で夫が30歳、子供が1歳という場合、
妻が突然無くなって父子家庭になったとしても、夫は遺族厚生年金を受け取ることができません。
特に、子どもが小さい時には公的補助が頼りになるだけに、注意する必要があります。
シングルファーザーの家探しのポイント
①子育ての便利さを最優先にすること
ひとりで子育てをするのはやはり何かと大変です。
例えば立地。駅や保育園・学校、または職場など、どれか一つに近いだけでも、生活、子育ての便利さは向上します。
予算との兼ね合いもありますが、立地にはこだわって探す方が負担減になるでしょう。
また、間取り。これはなるべくコンパクトな間取りがおすすめ。
広いとそれだけ掃除に時間がかかります。
また、意外に時間を取られるのが「物を探す」こと。
広いおうちはそれだけ収納力もありますが、その分モノが増えてしまいがち。
コンパクトな間取りなら整理整頓が身につきますので、物を探す時間をあまり取られずに済みます。
②ひとり親なら賃貸より購入がおすすめ
家選びをするときに、気になるのが「賃貸」か「購入」か。という点。
住宅ローン=借金というイメージの方もいるかもしれません。
しかし、住宅ローンは担保として住宅そのものがあるので、消費者金融などとはまったく異なります。
毎月の出費も家賃とほとんど変わらない新築物件もあります。
また、ローン返済が終わればいずれ自分や子どもの資産となっていきます。
持ち家であれば、子どもの成長に合わせて間取りの変更もできますし、
一戸建てであれば音を気にせず伸び伸び子育てができます。
また、持ち家という資産があれば、売ったり、貸したりすることで環境の変化にも対応することができます。
また、団体信用生命保険に入っておけば、あなたにもしもの事があっても、住宅ローンは保険で返済されますので、
お子様には借金のない自宅という資産を残すことができます。
なにかと不安を抱えがちなひとり親の方にこそ、持ち家が強い安心になるかもしれません。
③住居コストはなるべく抑えて、養育・教育や暮らしの充実の費用に
シングルマザーに比べて年収が高い世帯が多いとはいえ、
ひとりですべてを賄い、子供を安心して育てていくとなると、
やはり余裕がない事が出てくるのも確か。
将来の備えも、基本的には自分ひとりで子供の分も対応していく必要があります。
子供が大きくなれば食費や学費などの負担も増えます。
やはり住宅コストはなるべく抑えて、その分を養育費や教育の費用、将来の備えなどに回すほうがベターではないでしょうか。
④ひとり親世帯の住宅購入ならプロに相談
ひとり親の場合、住宅ローンはどうしたらいいのか。
年数や保証人など、夫婦で住宅ローンを組む場合に比べて注意することはあるのでしょうか。
また、立地や間取りなど、ご自身にとって一番ベストなのはどんな物件なのか。
シングルファーザーの場合、仕事や子育てで毎日忙しい中、物件探し、物件選びをする時間を取るだけでも大変です。
相談相手がいない為、家探し自体がストレスになってしまうというケースも少なくありません。
そんなときにはぜひプロに頼りましょう。
ひとり親世帯の住宅選びの経験豊富なプロの意見で、ご自身の時間を節約し、その分、お仕事や子育てに時間をかけていただくことが可能です。
DUPレジデンスでは、シングルファーザーが選びやすい予算、間取りの物件を数多く揃えています。
会って相談はもちろん、まずは無人見学をすることも可能です。
ローンのご相談も随時承っておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
※この記事は、執筆当時の情報を元に構成しています。情報は正確性を心がけていますが、制度等に変更が生じる可能性があります。また、住宅ローン等の利用が可能なことを約束・保証するものではありません。